らんま1/2の二次創作&日々の徒然なること…? |
vitamin+ |
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「ったくーっ! あかねのヤツ、一体どこまで買い物に行ってんだ?」
きょろきょろと視線を動かし、ブツブツ文句を言いながら軽々と屋根をつたう。
飛ぶ度に特徴的なおさげを跳ねさせながら、人間離れした動きを見せるのは、乱馬。
乱馬は今、買い物に出たまま戻って来ないあかねを捜しに出ていた。
「高校生にもなって、買い物が遅いから探しに行く…なんてねーだろ……」
一時間程前、かすみに頼まれて買い物に出たあかね。
歩いて十分も掛からない所に簡単な買い物をしに行ったと思えば確かに少し遅いが、しかしちょっとした寄り道もあるだろうし、友人に会ったのかもしれない。
そうすれば多少の足止めはあるはず。
だが、「子供でもねーだろーっ!」という反論はあかねの父――早雲の妖怪変化の前では掻き消された。
しぶしぶ家を出て、とりあえずいつものスーパーに向かい、店内を探した。
すぐに見つかるだろうと思っていたが、姿はなかった。
しかし、偶然出口で出会った近所のおばさんがあかねを見かけ、もう買い物を済ませたことを告げてくれたことで、既に家路に向かっている情報を掴むことが出来た。
と言うのに、見当たらない。
(……面倒な事に巻き込まれて無いといいけど……)
ふっと、そんな風に思い、ひょいひょいと相変わらず屋根を渡っていると――
「待つね! あかねっ!」
「逃げるなんて、卑怯やでっ!」
「天道あかねっ、正々堂々来なさい!」
「だからっあたしは急いでいるの!!」
「………………………………」
願い虚しく、遠くから騒がしい声が聞こえた。
見事、乱馬の予感は的中。
あかねは一番関わって欲しくなかった、三人に追いかけられていた。
乱馬は小さくため息をつく。
大荷物であるあかねでは、あの三人から逃げるのは至難の技。
乱馬はあかねが丁度曲がり角に差し掛かった時、三人に見つからない様に、あかねを助けるべく横へ着地した。
「よっあかねっ! 何してんだ?」
「っ! 乱馬っ! …見たら判るでしょ!! …ったく誰のせいで…」
あかねは軽く乱馬を睨むと、そう言い放った。
買い物袋が邪魔してか、あかねは走り難そうにし、息も上がっている。
何故追いかけられているのか――自身のこと以外にないであろうが、気になるところ。
しかし、そんなことしていては、三人があっと言う間に追いついてしまう。
その前に三人から逃れなければ――ならば、道はただ一つしかない。
乱馬はあかねから買い物袋を取り上げ、腕にかけると――
「あかね、口、閉じとけよ」
「え? ……って、きゃっ!!!」
あかねに有無を言わさず、あかねを抱きかかえると、乱馬は屋根に飛んだ。
「乱馬っ!」
「乱ちゃん!」
「乱馬様っ!」
丁度その時、三人も曲がり角に差し掛かり、乱馬の姿を認めた。
そしていつもの様に叫びながら、屋根に上り、追って来た。
「いいとこに来たね、乱馬っ! 説明してもらおうか!」
「そやっ一体それはどういうことや!」
「天道あかねに嵌められて…お可哀相そうな乱馬様っ!」
「あん? 何言ってんだあいつ等?」
追いかけながら、すごい形相での言葉に、唖然とする乱馬。
来たばかりの乱馬に、いきなり説明だと言われても、意味がわかるはずもない。
わかりたくもないだろうが――。
「訳わかんねーよ!! 晩飯がかかってんだから、またな!!」
とりあえず、その恐ろしいほどの形相から逃げよう、そう思った乱馬は屋根を飛ぶスピードを上げた。
きょろきょろと視線を動かし、ブツブツ文句を言いながら軽々と屋根をつたう。
飛ぶ度に特徴的なおさげを跳ねさせながら、人間離れした動きを見せるのは、乱馬。
乱馬は今、買い物に出たまま戻って来ないあかねを捜しに出ていた。
「高校生にもなって、買い物が遅いから探しに行く…なんてねーだろ……」
一時間程前、かすみに頼まれて買い物に出たあかね。
歩いて十分も掛からない所に簡単な買い物をしに行ったと思えば確かに少し遅いが、しかしちょっとした寄り道もあるだろうし、友人に会ったのかもしれない。
そうすれば多少の足止めはあるはず。
だが、「子供でもねーだろーっ!」という反論はあかねの父――早雲の妖怪変化の前では掻き消された。
しぶしぶ家を出て、とりあえずいつものスーパーに向かい、店内を探した。
すぐに見つかるだろうと思っていたが、姿はなかった。
しかし、偶然出口で出会った近所のおばさんがあかねを見かけ、もう買い物を済ませたことを告げてくれたことで、既に家路に向かっている情報を掴むことが出来た。
と言うのに、見当たらない。
(……面倒な事に巻き込まれて無いといいけど……)
ふっと、そんな風に思い、ひょいひょいと相変わらず屋根を渡っていると――
「待つね! あかねっ!」
「逃げるなんて、卑怯やでっ!」
「天道あかねっ、正々堂々来なさい!」
「だからっあたしは急いでいるの!!」
「………………………………」
願い虚しく、遠くから騒がしい声が聞こえた。
見事、乱馬の予感は的中。
あかねは一番関わって欲しくなかった、三人に追いかけられていた。
乱馬は小さくため息をつく。
大荷物であるあかねでは、あの三人から逃げるのは至難の技。
乱馬はあかねが丁度曲がり角に差し掛かった時、三人に見つからない様に、あかねを助けるべく横へ着地した。
「よっあかねっ! 何してんだ?」
「っ! 乱馬っ! …見たら判るでしょ!! …ったく誰のせいで…」
あかねは軽く乱馬を睨むと、そう言い放った。
買い物袋が邪魔してか、あかねは走り難そうにし、息も上がっている。
何故追いかけられているのか――自身のこと以外にないであろうが、気になるところ。
しかし、そんなことしていては、三人があっと言う間に追いついてしまう。
その前に三人から逃れなければ――ならば、道はただ一つしかない。
乱馬はあかねから買い物袋を取り上げ、腕にかけると――
「あかね、口、閉じとけよ」
「え? ……って、きゃっ!!!」
あかねに有無を言わさず、あかねを抱きかかえると、乱馬は屋根に飛んだ。
「乱馬っ!」
「乱ちゃん!」
「乱馬様っ!」
丁度その時、三人も曲がり角に差し掛かり、乱馬の姿を認めた。
そしていつもの様に叫びながら、屋根に上り、追って来た。
「いいとこに来たね、乱馬っ! 説明してもらおうか!」
「そやっ一体それはどういうことや!」
「天道あかねに嵌められて…お可哀相そうな乱馬様っ!」
「あん? 何言ってんだあいつ等?」
追いかけながら、すごい形相での言葉に、唖然とする乱馬。
来たばかりの乱馬に、いきなり説明だと言われても、意味がわかるはずもない。
わかりたくもないだろうが――。
「訳わかんねーよ!! 晩飯がかかってんだから、またな!!」
とりあえず、その恐ろしいほどの形相から逃げよう、そう思った乱馬は屋根を飛ぶスピードを上げた。
⇒NEXT
PR
この記事にコメントする