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らんま1/2の二次創作&日々の徒然なること…?
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あわわ!!閉鎖の予定はござーませんので、よろしくお願いします。

こんにちは、seaです。

特に凝ったこともする予定もないのですし、BLOGの方が更新が楽なので、こちらに移行しました。
※相互リンクの皆様には、メールにてお知らせさせて頂きました。
余りにもお久しぶりな方もいらっしゃり(スミマセン)により、一部エラーにてお送り出来てない方もいらっしゃるかもしれませんが……その際はご了承頂ければ、幸いです(滝汗


そしてとても今更ですが、昨年10月位から、色々メッセージを頂きながら、お礼も言わず……(さらに滝汗

すみません、本当にありがとうございます!!

>作品が好き
>久々に読んだけど、良かった
>面白かった
>続き待ってます
>閉鎖しないで下さい
>更新してください

etc……

こんなのろまサイトへの暖かいお言葉、感謝しております!!
本当に、ありがとうございます!!
えと、今年も既に4ヶ月終わってしまいましたが、本日、久々にお題更新し、もう少しまとな更新をしたいと心を入れ替えてみました♪
とはいえ、明日から遊びほろける予定ですので、それ以降の更新になると思いますが(←いきなりダメ人間

とにかく、これからもよろしくお願いしますっ★
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一日を想う10のお題(一応連作)



 1 二限目の重役出勤

 2 数学は睡眠時間

 3 気まずい体育館裏

 4 昼食フライング

 5 渡り廊下で拾った運命

 6 ベランダ密会

 7 あひるの危機を回避せよ

 8 屋上謳歌!

 9 うるさい理屈をまき散らせ

 10 明日を待つ教室





配布サイト:tricky voice サマ
「乱馬、少しは隠して食べるってことしたら?」
「いーだろ、ひなちゃん先生の授業なんて、自習みたいなもんなんだから。あかねだって似たようなもんだろ」

授業が始まって早々、教師であるはずのひなちゃん先生こと二ノ宮ひな子は、黒板に落書きを始めたまま、生徒を放置していた。
毎度のことであり――気まぐれで時々授業にもなったが――慣れている周囲は、ここぞとばかりに睡眠を取ったり、別の授業の準備をしたり、漫画を読んだり、談話したり、と好き放題。
乱馬はというと、机に教科書を立ててはいるものの、お弁当箱を持ち上げて、食べることに夢中になっている。
かくいう注意したあかねも、先ほどの自習で出た宿題を広げているのだが。

「あたしは勉強だもん」
「……はあはねはんは、はひへへははぁ!」
「中をなくしてから喋ったら? 何言ってるかわかんないわよ」

一瞬で食べ物を口いっぱいにして話す乱馬に、あかねは呆れを含んだ溜息をつく。
誰も取らないというのに、必死で食べるその姿に、「もう少しゆっくり食べたら」と、付け加えようとしたが、言う間を与えなかった。
ごくん、と乱馬が喉を鳴らしたと同時に、お箸がぴた、と止まったと思うと、ごちそうさま、と乱馬は手を合わせ、小さく呟いたために。
こういう所は、意外ときちんとしてる乱馬。
厳しい修行の中、食べ物を得る大変さを知る故か、乱馬は食への執着も強いが、その分感謝の気持ちもきちんと持っている。
更に、食べ方も綺麗で、お弁当箱はご飯一粒も残っていない。
あかねはそんな姿を好ましいと、密かにずっと思っていた。

お箸を片付け、お弁当箱を包む。
ふっと手元に視線を送ると、手際よく、そしてしなやかに動く指先が目に入った。

「……何だよ」

綺麗な指とその運びに、思わず見惚れていたことに気づく。

「べ、別に! 良く食べると思ってただけよ」

見惚れていたなどと、素直に言えるはずもなく、あかねは慌てて話題を変えた。
すると乱馬はじとっとあかねを睨めつけた。

「誰のせいだと思ってんだ……」
「な、何よ」
「誰かさんの料理のせいで腹壊して、昨日はまともに飯食ってなかったからな。腹が減って腹が減って――」

そして遠い目をしながら、ふっとわざとらしい笑みを浮かべた。
思いがけない話題に、あかねはバツが悪くなる。

「……っ! 何よ、修行が足りないのよ」

昨日――
日曜日だった昨日、乱馬とあかねを残して出かけた家族たち。
朝昼はかすみがいたからいいものの、夕食はなかったため、命の危険を感じた乱馬は外食を提案したが、あかねは作ると聞かなかった。

――大丈夫! あたしを信じて!!

と、嬉しそうに、そして力強く言ったあかねだが、結果は散々だった。
故に、誰のせいか、と言うのがわかり過ぎており、しかも逃げずにいてくれただけに、あかねは乱馬に悪いと思っているが――済んだことを蒸し返されたことにムッとする。

「ちゃんと頑張って作ったもん」
「ちゃんと!?」

ぷい、と窓の方を向いてしれっと言うあかねに、乱馬は思わず声を上げる。

「おめーなぁ……味見したか!? してねぇよな! いーーーっつも言ってるけど、味見をしろって!」
「しなくても大丈夫よ!」
「大丈夫じゃねーから、あんなもんが出来るんだろ!」

その言葉に、カチン、と来たあかねは乱馬に視線を戻す。

「あんなもん!? 人が一生懸命作ったのに、そんな言い方ないでしょ! バカ!!」
「何だと!? 大体、一生懸命なら何でもいいってことじゃねーだろ! 味見するのと……頼むから本はちゃんと読めって!!」
「本!? 読んでるわよ!」
「読んでねぇ!」
「読んでる!」
「読んでねぇ! じゃあ聞くが、一体どこに、あの料理が載ってるんだ!? ったく、このままじゃ一生治らねーぞ!! 付き合う俺の身になれ!!」
「治らないって……病気じゃないわよっ!! 見てなさい! 今にヒドイこと言ってすみません、って謝ることになるんだから!!」
「その前に俺が死ぬ!!」
「なっ……何ですってーー……」

死ぬというその余りの言い草に、あかねの背から、怒りのオーラが立ち上がる。
そして、ぷち、っと音がしたことに気づいた乱馬は身構えたが――





「早乙女くん、天道さんにご飯作ってもらったの? いいなぁ~」





揃って、声のする方に視線を向け、固まることとなった。
指をくわえながら、料理の実力など知る由もないひな子が、無垢な瞳で乱馬とあかねを見つめていたために。

「へ……?」
「え……?」

更に、ひな子に倣い、それぞれ色々な作業をしていたはずの生徒全員も、乱馬とあかねを見つめて――見上げていた。

ヒートアップし、立ち上がって言い合いしていたことに気づく二人。

(マズイ……)

だが、時、既に遅し。

「やぁだ! 乱馬くん、あかねの手料理食べたんだ!」
「あかねの手料理ってことは、二人きりだったの!?」
「羨ましいぜ乱馬!!」
「この幸せものーーっ!!」
「夫婦愛だな、夫婦愛!!」

教室中が、からかいの言葉で埋め尽くされ、夫婦だの、愛だのという言葉をイチイチ否定してみるものの、誰も聞いていなかった。
極め付けに――

「そのうち死ぬってことは、また食べるってことだろーー」
「付き合う俺の身、ってことは、一生付き合うのね」

「本当、見せ付けてくれるわよねぇ」
「本当、見せ付けてくれるなぁ」

そんなこと言われては、乱馬もあかねも真っ赤になって、言葉を失うしか出来なかった。




早弁しただけなのに、それだけで、話題を作ってしまう二人。

言葉には、気をつけよう、と今更ながらに思う二人であった。






一日を想う10のお題/通常学校編 より  配布サイト:tricky voice サマ
「好きだからでしょっ!!」
「俺だって好きだからっ――」

勢いよく出た互いの言葉に息を呑み、真っ赤になる二人。
興奮と照れの気持ちでいっぱいなのだろう。
そして、一瞬、躊躇う。
だが、想いが昂ぶったのか、まるで自然に縮まる距離。
それは、双方、ファーストキスだろうと思える初々しさであり、思わずこちらまで恥ずかしくなるもの。
そうして二人はしばし余韻を楽しんだ後、手を繋いでその場を離れた。



「な、何かえれーもん見ちまったな、あかね」
「……も、もうっ、これって覗き見じゃないっ!」
「べ、別に俺のせいじゃねーだろ! 大体、授業中だってのに勝手に向こうが始めたんだぜ!? 不可抗力だろっ!!」
「そ、そうだけど……」



当事者でもないというのに、顔を見合わすことが出来ず、真っ赤になる、乱馬とあかね。
これは偶然で、覗き見などするつもりはなかった。
たまたま、体育館での授業の際、体育館裏にある倉庫へ物を二人で取りに行く用事を頼まれ、たまたま倉庫に行くまでの道で勝手に繰り広げられた故、目にした光景だった。
角を曲がれば倉庫、というところで男女の大喧嘩が始まり、何だと思って様子を伺うと――という顛末であった。

緊張もピークだったのか、人の気配など感じなかったらしく、ある意味迷惑千万な出来事。
乱馬は全く悪びれていないが、反してあかねは、一番見てはならないところを見た、と罪悪感たっぷりだった。



「えっと……い、行くか」
「あ、うん。そ、そうね」

二人が去り、倉庫前が開放され、気まずさ千パーセントのまま、向かう乱馬とあかね。
微妙な関係を保っている二人が見るには、あのシーンは非常に問題であり、こちらの空気までもおかしくなる。

「ったく……じゅ、授業中に何してんだ」

倉庫に入ると、二人きりの空間が誇張され、益々気まずいのか、乱馬は何とかそれを払拭しようと、頼まれものを捜す。
あかねも気まずさを忘れようと、背中合わせに立ち、乱馬のそれに倣う。

「あ、あんただって変わらないわよ。寝てて授業聞いてないんだから。それに隣は自習でしょ。でもあの二人なら抜け出したのがわかったら大変よね」
「何で、んなことわかるんだよ」

きょとん、とした風の声。

「あんた知らないの――?」

有名なのに、と言いかけて、あかねは言葉を呑む。
学校一のお騒がせ有名カップルと言われるこの二人で霞むが、先程の二人もつかず離れずの幼なじみで、乱馬とあかね同様に、どうなるかと、興味を置かれていた。
腐れ縁とも言える、ある意味似た立場。
乱馬とあかねが先か、先程の二人が先か、と、水面下ではちょっとした話題になっていた。
と、あかねはさゆりやゆかに聞いて、「頑張れ」とエールを送られていた。

乱馬がそんな話題に興味を持ち、知っていると思わず、故に、更に微妙な空気にしないためにも口を噤んだ。

「――隣が自習って有名なのかよ」
「えっ?」

求められていた回答は違ったらしく、笑いの混ざった言葉。
その続け様に出た、「あった」と言う乱馬の言葉に、あかねが振り向いた。

そこで初めて、目が合った。

「……先、こされちまったな……」

それは小さな呟き。
声が出せず、ただただ目を見開くあかねに、乱馬は我に返ったように慌てると、「も、戻るぞ!!」と足早に倉庫の扉を出た。

「えぇっ……!? ちょ、ちょっと!!」

噂を知っていたことにも驚くが、何より――

(先をこされたってことは……――)

いずれ、そうなるつもりでいる、ということを示す。

とはいえ――本心を聞ける訳もない。
あかねは、期待と不安とが混ざり、靄がかかったような心を抱きながら、乱馬から少し遅れて、その扉を出た。



こんな調子で、しかも大分時間も経ってから戻った二人。
よって、逆に「何をしていたのか」と問いただされ、益々気まずい想いをするのであった。






一日を想う10のお題/通常学校編 より  配布サイト:tricky voice サマ

「あかね、料理上達したわよね~」
「ホント!? なびきおねえちゃん!」
「あんたに嘘言ってどうするのよ。まぁカレーだけだけど」

スプーンを口元に運びながらのなびきの言葉に、テーブルについていた者たちからの賞賛の声と、それに対して大きな頷きがあった。





皆が揃って食卓についた土曜の夕食時、用意されたカレーに大絶賛する家族。
たかが、カレー。
されど、カレー。
主婦業を営む者にとっては、数日は献立に悩むことがない簡単な素敵メニューであると思うが――
それを担当するのが"あかね"であることが、この家にとっての一大事であった。

実は今日、月に一度のカレーの日でカレーの日はあかねの担当だった。
天道家が――同時にそれは早乙女家でもあるが――最近作った、ルールであるそれ。
これは少し前ならば仰天するようなことであった。
というのも、あかねの料理ベタは前代未聞と言っていいほど破壊的であり、レシピ通りに作れば良いものの、アレンジというチャレンジ精神が料理を破滅に導いているとも言えた。
しかしさすがに同じものだが、回数を重ねれば、腕は目に見えて、否、舌で見えてというのか、美味しいと思えるものに当たるまでになり、見た目はともかく、カレーだけは美味しく作れるようになったのだった。
相変わらず、奇声を発しながらの料理だが。





「うんうん、本当にこのカレー、母さんにも食べさせてやりたかった……っ」
「うむ。あかねくんのカレーは日本一だ!!」
「早乙女くん……! うぅ…美味しいよ、あかねぇぇぇ!! 完治も間近だな!!」
「完治って病気じゃないんだから」

故に、以前ならば、あかねが料理する、となれば、父親筆頭にして用事が出来たりしたものだったが、今では全員揃って、その上、父は涙を流しながら嬉しそうに料理を頬張っていた。

「………失礼ね」

そんな父の過剰な反応と姉の言葉に、エプロン姿のまま台所の入り口付近に立つあかねは思わずムッとする。
だが、今までの料理のことを思い起こせば、それも仕方ないとも思えた。
そして皆が嬉しそうな表情で作った料理を口に運ぶ姿を見ていたら、すぐに顔がほころんだ。

「でも――皆が美味しいって……嬉しい!! これもおば様とおねえちゃんのお陰だわ。ありがとうございます、おば様、おねえちゃん」

小さくぺこりと頭を下げるあかね。
嬉しそうなあかねに、のどかとかすみはつられるように微笑み、そしてのどかは手にしていたスプーンを置いて立ち上がると、あかねの傍に立った。

「何言ってるの、あかねちゃんの努力だわ。私は何もしてないわよ」
「そうよ、おば様の言う通り。あかねの頑張りがこうして実ったのよ」
「美味しい物を食べさせてあげたい……あかねちゃんのそんな真剣な気持ちが料理に現れたんだわ。このカレー本当に美味しいわ」

すると、その言葉に、あかねが僅かに寂しげな表情を浮かべた。
それは僅かな変化だったが、傍に立つのどかは見逃さなかった。
のどかはあかねの肩に手を置くと、視線を移しながら、口を開いた。

「ねぇ、乱馬」

その視線の先には、息子、乱馬の姿がある。
まるであかねの気持ちを代弁するかの様なのどかの行動に、あかねはぴくり、と肩を揺らし、口を閉ざした。
そして、今まで一人静かに食べていた乱馬も、不意に母のどかに話を振られて、手をぴた、と止めた。

「乱馬もそう思うでしょ?」

二人に反して、にこりと微笑むのどか。
その言葉に、視線が乱馬に集中した。

「……んだよ……」

スプーンを無意味に動かしながら、憮然とした表情での言葉。
そんなまるで他の皆との違ったテンションに、あかねは小さくため息をついた。

のどかの言う、食べさせてあげたい――そんな相手と言えば、絶対に口にするつもりはないが、誰でもない乱馬であり、乱馬に一番美味しいと言って欲しい故のことだった。
いつもならば、必ず一言二言は憎たらしい言葉を放つのだが、今回は美味いもまずいも発しない乱馬。
そんな乱馬に、あかねは訳もわからない小さな不安を覚えていた。

「んだよ…じゃないだろう、乱馬!! お前というヤツは……!!」

何も言わない乱馬に痺れを切らした玄馬は、メガネを持ち上げながら、俯き加減でくっと唸る。

「あかねくん、本当にバカな息子で申し訳ない!」
「えっ!? お、おじ様!?」
「乱馬くん、あかねがここまで頑張るのは、君のためなんだよ」
「ちょ…っ!! お父さん何勝手なことっ……!!」

頭を下げる玄馬にあかねは困惑し、勝手なことを言う父にあかねは声を荒げる。
しかしいつもなら先頭立って反論する乱馬は、黙々とカレーを食べており、心ここにあらずといった感じだった。

(……どうせ、言葉なんて期待してなかったし)

そんなあかねの気持ちを知る由もない父二人は、勝手に盛り上がって乱馬を攻め――あかねは、一人反論し続けていた。









「ねぇ、カレー、美味しくなかった?」
「あん?」

道場で手合わせしていた際、不意に出来た沈黙時に、あかねは思い切って乱馬にそう切り出した。
期待してなかったとはいえ、やはり一番気になるのは乱馬の反応だった。

「別に……」

しかし相変わらず憮然とした態度で、いつもと違った曖昧な乱馬の反応にあかねはヤキモキする。
そんな風では、頑張った甲斐も、これから頑張る甲斐も、更に文句言う気力も出ない。

「じゃあ何でそんなに不機嫌なのよ。マズイならマズイって言えばいいじゃない。いつもみたいに……」

他のことならば強く出られるのに、料理は回数を重ねる度に、弱腰になっていくあかね。
最初は気にならなかったが、皆や乱馬の反応を見る度、努力しても無駄ではないのか、そんな風に怖気づいたこともあったからだった。
故に、正面に立つ乱馬を前に、その言葉を発した途端、俯き加減になっていた。

「…っ…ちげーよ!! カレー、美味かったっ……」

すると、慌てた様子で口を開いた乱馬。
その言葉にぱぁっと明るくなるあかねの気持ちだが、しかし、先ほどの反応を見ていたあかねにはイマイチ乱馬の言葉がピンと来ず――胴着の袖を両方掴みながら声を上げる。

「ほんとっ…!? なら、どうしてあんな反応なのよ……やっぱり本当はマズくてっっ!!」
「だから、美味かったって!! ただ――」
「……ただ!?」
「いや……びっくりしただけだっ……!!」

乱馬はあかねの急接近にぎょっとしたのか、思わず腰を引きながら「ほんとだよっ」と口を開く。
だが、そんな乱馬の様子よりも、料理への想いが先にあるのか、思わず前のめりになる。
すると乱馬は、美味すぎて、などと、いつもなら言えないような言葉を付け加えたと同時に、慌てたようにあかねの手を外そうとしていた。

「本当に?」
「ほ、ホントだ! 俺がそんな嘘言ったって得なんかねーだろ!! 大体、嘘を言ったら結局被害に合うのは俺――」

言いかけて、しまったとばかりに乱馬は口を噤んだが、あかねははっとしたような表情を浮かべると、思わず乱馬をじっと見つめた。

(……確かに――)

今まで、料理に関しては、素直な感想しかなかった乱馬。
そして口にしたその後の行動もわかり易かった。
そのことを思い出したあかねは安心すると、「ふふっ」と、笑顔が自然に零れていた。

「お、おい?」

目の前には困惑したような乱馬の姿。
必死になったり笑ったり――さぞかし不可思議な姿なんだろうと思ったが、一番言って欲しいと思ったひとから「美味しい」と聞けたのだから仕方がない。

「そっか、よかった」

あかねはその一言を残し、ふっと乱馬から離れる。
そして満足した答えが聞けた故か、手合わせする続きをすっかり忘れたまま、足取り軽く、道場を後にしていた。

……俺…マゾなのかも――そんな付け加えられた小さな呟きに気づきもせず。










「……あかねの飯、食えたの俺だけだったのに」

道場に残された乱馬は、独り言ちる。
美味いとなれば、己だけへの料理ではなくなるということに、つい先ほどの夕食で気づいた乱馬。
「マズイ」あかねの料理を食べる。
それは乱馬の専売特許。
故に、美味しくて嬉しいような寂しいような気持ちでカレーを食べていたなど、乱馬が誰にも言えるはずなかった。
そしてそれが憮然とした態度に繋がっていたことも。





とはいえ――
まともなのはカレーのみで料理の種類を見れば、先は長い。
専売特許であるそれは、まだまだ続くことは間違いないという、肝心なところに、乱馬は気づいてはいなかった。
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